スキャルピングとは?|FX用語解説

「スキャルピング」の意味

スキャルピングとは、数秒から数分の短時間の値動きを狙い、細かい利益を積み上げていくトレード手法です。

スキャルピングという言葉は、英語の「Scalp」で、大昔、インディアンが行っていた倒した相手の死体の頭皮を剥ぐという行為が由来のようです。

スキャルピングのメリット

取引機会が多い

短期的な価格の動きを狙うので、取引機会が多く、結果もすぐ出るので、空き時間をうまく利用して取引を行うことができます。

メリハリのあるライフスタイルを送れる

短期間で取引が完結するので、翌日にポジションを持ち越したり、仕事中にポジションを持つことがなくなるので、メリハリをつけたライフスタイルを送ることができる。

1回のトレードリスクは限定的

小さな値動きを狙った短期のトレードなので、レバレッジにもよりますが、1回の取引におけるリスクは長期の大きな値動きを狙うものに比べると、小さくなります。

スキャルピングのデメリット

取引機会が多い分、コストがかかる

日本のFX業者のほとんどは手数料が無料なので、コストとなるのは売値と買値の差であるスプレッドです。

スキャルピングの場合、取引機会が多いので、取引する度に、スプレッド分のコストが発生し、収益を圧迫する要因になります。

ただし、日本のFX取引におけるスプレッドはFX業者の企業努力により、極限まで狭くなっているので、あまり気にならないかもしれません。

取引を行うときは、画面に張り付いていなければならない。

スキャルピングは短期的な値動きを狙いますが、チャンスがすぐに来るとは限りません。

また、しっかりと値動きをチェックしておかないと、気を抜いている間にチャンスが通り過ぎてしまうこともあります。

このため、取引を行うときは、短期集中で画面に張り付き、相場と対峙する必要があります。

時間的に余裕のある中長期のトレードに比べると、集中しながら画面と向き合う時間が増えます。

短期的なノイズの影響を受けやすい

FX市場では、経済指標や突発的なニュースの影響等で相場が短期間で大きく動くことがあります。

スキャルピングの取引中に、このような価格変動が発生した場合、ポジションにとってプラスの方向に動けばよいですが、反対に動いてしまったときは、大きな損失が発生するリスクがあります。

スキャルピングは狙える利益が少ないので、コツコツと積み上げた利益を1回のトレードで吐き出してしまう可能性もあります。

予定されている大きな経済イベント等を事前に調べておき、その前の取引を避ける等の対策を行うとリスクをある程度軽減することができます。