「ファンダメンタルズ分析」の意味
ファンダメンタルズ分析とは、金融市場の値動きを予測するための分析手法の一つです。
FX市場のファンダメンタルズ分析では、中央銀行の金融政策を中心に各国の政治、経済、その他様々な事象を対象に分析を行います。
通貨を管理する中央銀行の金融政策は通貨の価値に大きな影響を与える材料の一つです。
一般的に、通貨の価値を上げるような金融政策を行う場合は、その通貨は買われやすく、通貨の価値を下げるような金融政策を行う場合は、その通貨は売られやすい傾向があります。
通貨の価値を上げる金融政策とは、基本的に通貨の流通量を減らすような金融政策です。
具体的には、政策金利を上げたり、量的緩和を減らし、金融機関からお金を借りるハードルを上げ、市中に出回るお金の量を抑制する金融政策が該当します。
これに対し、通貨の価値を下げる金融政策とは、基本的に通貨の流通量を増やすような取引です。
具体的には、政策金利を下げたり、量的緩和を行い、金融機関からお金を借りやすくし、市中に出回るお金を増やす金融政策が該当します。
外国為替市場のファンダメンタルズ分析では、各種経済指標や中央銀行による発表、要人によるコメント等に注目しながら将来の中央銀行の金融政策を予想します。
外国為替市場の分析においては、各国の政治情勢も注目される材料の一つです。
基本的に、政治が不安定な国の通貨は売られやすい傾向があります。また、政権交代による政策変更により、経済に大きな影響を与える可能性がある場合等は内容により市場が大きく反応することもあります。
先進国であれば、基本的に政治は安定しているといえますが、それでも政権交代の可能性が高まる場面では市場が不安定になることがあります。
また、発展途上の国の場合は、先進国に比べると、政権交代による政治・経済への影響は大きいため、外国為替市場も過敏に反応することが多いです。
このため、各国の首脳を決める選挙や国会の選挙はもちろん、注目される選挙の前には、それを占う上で重要な地方選挙の動向も注目されることがあります。