OCO注文とは?| FX用語解説

「OCO注文」の意味

FX取引におけるOCO注文とは、「One Cancels the Other」の略で2つの注文を出しておき、一方が約定したら、もう一方はキャンセルするという注文方法です。

新規注文と決済注文のいずれかの場面で使うことができます。

※一部のFX業者では、新規のOCO注文ができない場合もありますので、お使いになるFX業者の取引概要等で確認してください。

新規注文のOCO注文

新規注文のOCO注文は上下に指値・または逆指値の注文を発注しておき、一方が執行し、約定すると、もう一方の注文がキャンセルされるという注文です。

例えば、現在の価格よりも下のレンジの下限付近に買いの指値、上のレンジの上限付近に売りの指値を注文するOCO注文を発注すると、価格が下がり、買いの指値が執行されると、売りの指値注文がキャンセルされます。

一定の価格レンジの値動きが続いているような場面で、このような注文を発注しておけば、価格が上下いずれかのレンジ付近に迫ったときに、レンジ推移を狙ったポジションを保有することができます。

他にもレンジの上限を超えた水準に逆指値の買い、レンジの下限を超えた水準に逆指値の売りのOCO注文を出しておけば、上下いずれにレンジブレイクしても、抜けた方向にポジションを保有し、反対の注文を自動的にキャンセルすることができます。

決済注文のOCO注文

決済注文のOCO注文は上下の双方に利益確定注文、損切り注文の双方を出しておき、いずれか一方に価格が到達し、ポジションが決済すると、もう一方の決済注文もキャンセルされるという注文です。

この決済注文でOCO注文を発注しておけば、その後、価格が上下のいずれかに到達すると、自動的に決済されるので、相場に張り付いていなくても取引を完結することができます。