FX取引を行う上で、FX業者に預け入れる「証拠金」について、詳しくご説明いたします。
投資家がFX業者に預け入れる投資資金をまとめて証拠金といいますが、FX取引では、性質により主に次の3つの証拠金という言葉が登場します。
- 必要証拠金
- 余剰証拠金
- 有効証拠金
※FX業者により、名称が異なる場合があります。
必要証拠金は取引を始めるにあたり、最低限必要な証拠金です。
個人のFX取引の場合は取引金額の4%以上と法律で定められているので、100万円相当の取引を開始する場合には4万円程度の証拠金が必要です。
また、取引中は、必要証拠金は拘束されるので、出金したり、他の取引の証拠金に使うことはできません。
必要証拠金 = 取引を開始するのに最低限必要な証拠金
有効証拠金は取引中の評価損益(含み損益)を加えた証拠金の合計です。
このため、有効証拠金は、取引中は価格の動きに合わせて変動します。
つまり、「現在のリアルタイムの証拠金の合計額」です。
有効証拠金 = 証拠金残高 + 取引中の評価損益(含み損益)
余剰証拠金とは、預け入れた証拠金のうち、取引中の必要証拠金を除いたものです。
つまり、現在自由に使える証拠金です。
余剰証拠金 = 有効証拠金 ー 必要証拠金